アンケートなどで「幸せを感じられるもの」をたずねると、必ずと言っていいほど挙げられるものの中に、楽しそうに遊ぶ「子どもの声」があります。最近、その子どもたちのための保育園が、近くに出来ることを拒まれるケースが問題となっているようです。
「保育所うるさい」 - 判決は男性の訴えを棄却
神戸市東灘区で「保育所から聞こえる子どもたちの声がうるさい」として、住民の男性が認可保育所に慰謝料などを求めていた裁判の判決が神戸地裁で言い渡されました。
男性は保育所から聞こえてくる音は「70デシベル」で神戸市の基準を超える騒音であり日常生活に支障をきたしたと主張し、慰謝料100万円の支払いなどを求めていたもの。
神戸地裁は「園庭で遊ぶのは約3時間で騒音は断続的に発生するものではなく、保育所から聞こえる音は我慢できる範囲を超えていない」などとして、男性の訴えを棄却しました。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-00000041-mbsnews-l28
このニュースに寄せられた声は…
判決を支持する声
“ 当たり前、これがまかり通ったら学校関係みななくなるね
“ 訴えた男も、昔は幼稚園か保育園に通っていたはず。その時、声を出さずに遊んでいたのかな?
“ 子供を増やさないと未来ないよ。年金も、人口激減することに逆に危機感ないのか不思議
“ こういうクレーマーがいるからいつまで経っても待機児童問題が解消されないんだよ!
“ 園児は訴えることが出来ないけど、老人は何でも出来る。マジョリティ(多数居る)老人世代の未来世代へのリンチだな。
訴えた男性を擁護する声
“ 普段は微笑ましいと思ってたが、夜勤になり昼間寝るようになると、気になるようになったのは事実。裁判する気は毛頭ないけど。
“ 実際被害にあっている人にしか分からない辛さがある。技術で軽減出来るなら対策は必要。怒りで暴挙に出ないことを願います。
“ 自分がそういう立場になったら、原告と同じ気持ちになる人もいると思います。保育園が先にあったのか後にできたかにもよるが、個人宅に防音窓を設置してあげるなど自治体もそういうところに気を配ってほしいものです
“ これから保育園をたくさん作らないといけないのは分かるんですけど、家は一生もの。
何度も何度もその場所を見に行って、『よし、静かそうだからここにしよう』と。一生の買い物を決めた所の横が保育園となるとちょっと……と言いたくなる気持ちも分かります。
保育園建設、反対するのはどんな人?
一番の原因は「不安」
足りない保育園、でも新設しようとすると地域の住民が反対する――。高齢者や閑静な住宅街に住む人ほど騒音を心配して建設に反対するイメージがあるのではないでしょうか。私もそう思っていました。ところが実際、騒音の意識調査で、そうではないことがわかりました。
首都圏の様々な地域の一戸建て住宅が対象で、「あなたの家の隣に保育園建設計画が起こったらどうしますか」との質問に「強く反対する」「反対する」と答えたのは計1割。そもそも反対は多くはなく、高齢者ほど反対するとの相関関係は見てとれず、住んでいる地域がにぎやかな場所より閑静な住宅地の方が反対が多いということもありませんでした。

騒音への不安を感じても、子どもが大きな声を出して遊ぶことは心身の発達に大切だとの考えなどから反対しない人も少なからずいますが、不安を感じている人ほど建設に反対する割合が高いといえる結果でした。

園や自治体は早い段階から誠実に対応し、「音が気にならない人間関係」を住民と築いていくことが必要です。防音壁で実際の音を小さくしても、住民には変わらずうるさく感じられることがあり、解決はとても難しくなこともあるようです。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161211-00000003-withnews-soci&pos=1
保育園は子どもたちにのびのびと遊び、楽しく過ごしてもらいたいですね。建設計画の説明会では、客観的なデータを提示し、誠意をもって説明するのがポイントのようです。保育園側も、普段から園の行事にご近所さんを招待する、地域の行事にも積極的に子どもたちと参加するなど、お互いに交流を持って行き来し、顔の見える関係を築いていけるといいですね。
(キュレーター:SILVIA)