温泉マーク変更、「発祥の地」が難色 「知名度下がる
経済産業省が入浴者の姿を加えた記号に変更する方針を示したことについて、
「日本最古の温泉記号発祥の地」の磯部温泉(群馬県安中市)が難色を示している。
市長、市観光協会長、温泉組合長、旅館組合長の4者で、今週にも経産相あてに、
「マーク変更の場合、知名度やイメージの低下が懸念される」として変更の見直しを
求める要望書を提出する。
1982年に発行した「磯部温泉誌」などによると江戸時代の1661(万治4)年、
農民の土地争いに決着をつけるため、幕府評定所(当時の裁判所)が出した評決文に
添えられた図に、磯部温泉を意味するマークが二つ描かれていたという。
「350年以上の伝統があり、PRにも使っている。変わるのはもったいない」と
磯部温泉組合長の高野さんは話す。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161005-00000011-asahi-soci
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温泉マークも新しく 経産省、五輪に向け案内記号変更へ
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、公共施設などで使われる
案内用の図記号を外国人にも分かりやすくする。現在の温泉記号は、外国人には
「温かい料理」に見えるといい、人の姿を入れたものに変える。
引用元:http://www.asahi.com/articles/photo/AS20160707004855.html
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温泉マーク なぜ変える?
今、あるマークの見直しがネット上でちょっとした話題になっています。
それは「温泉マーク」です。日本人には、なじみあるマークですが、
国の委員会はデザインを見直す議論を始めました。
日本発祥のものも多い「ピクトグラム」とも呼ばれる案内用マーク。
なぜ今、見直すのでしょうか。
これは焼き肉じゃない?
ところが、街なかで外国人旅行者にこの温泉マークが何を意味するのか、聞いてみたところ、
驚きの反応が返ってきて、見直し議論が出るのもやむをえないなと合点がいきました。
温泉マークを見たデンマークから来た男性は「何か熱いもの?」。
カナダから来た男性は「コーヒーか紅茶のお店?」。
フィリピンから来た女性は「焼き肉じゃない?」。
誰に尋ねても「オンセン!」と答えると思っていたのですが、「熱いもの」ならまだしも
「焼き肉」とは腰を抜かしそうになりました。日本人には当たり前だと思っていても
外国人には伝わりにくいものがある。4年後の東京オリンピック、パラリンピックをひかえて
国の委員会としては多くの外国人が一目で理解できるマークに変えようというねらいがあったのです。
いったいどんなマークに?
検討されているのは、画像にあるように、これまでの湯船と湯気、そして3人が湯につかっている様子が
描き加えられています。ほかにも、駅などでよく見かける観光案内所などを表す「?」マークは、外国だと
インフォメーションのアルファベットの頭文字「i」が主流だということで、このマークへの変更が検討
されています。
また、手のひらに赤い斜線が入った「触るな」を意味するマーク。これも貴重な展示物がある博物館や
百貨店などでしばしば見かけますが、外国人には「入ってくるな」という意味に誤解されるケースが
あるということで、何かを拾い上げようとする手のデザインに赤い斜線を入れたものに見直される方向です。
引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0726.html
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350年以上もの歴史があるものが変わってしまうのは
とても残念に思います。「温泉」とパソコン入力すれば
温泉マーク♨が出てくるほど、日本人にはなじみ深いもの。
しかし相手に意味が通じるための記号であったと考えれば、
伝わりやすくしていくのも必要かもしれません。快適に過ごして
もらうための、「変更」というより、「進化」していくと考えてみるのは
どうでしょうかね。(キュレーター:rikako)