「500万円当選」の迷惑メールを支払わせることできるの?

ある日、出会い系サイトを運営している会社から、100万円を支払ってもらうことに成功したのだという出来事を、綴ったブログが話題になりました。ブログによると「500万円当選しました」というメールが届いたそうです。ならば、本当に支払ってもらおうと、その会社に対して裁判を起こしたら、結果的に100万円を支払ってもらうことができたそうです。

 

 

「当選金」を支払わせることができるか

 

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ブログによると、投稿者は「当選金」の支払いを求める民事訴訟を起こしたて、弁護士に頼らない「本人訴訟」として進めたそうです。「迷惑メール」は、出会い系サイトなどへの登録を誘導したり、個人情報を入手したりするのに使われることが多いです。一般的に、当選金は見せかけにすぎず、実際には手に入らないとみられています。なぜ支払われることができたのでしょうか。

 

●書面による「贈与」は撤回できない

今回のケースは、『贈与』という契約にあたると考えられます。契約は原則として、当事者の合意、つまり『申込み』と『承諾』の意思表示によってのみ、成立します。したがって、今回のようなメールによるやり取りであっても、お互いに合意していれば、契約として有効に成立します。民法では『贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる』と記載されています。

 

 

業者からメールで『500万円を無償で与える』という内容の意思表示があり、そのメールを受信した人が『承諾する』と返信することで、有効に贈与契約が成立したことになります。したがって、メール受信者は、この贈与契約の成立を根拠に、当選金を支払うよう求めることができます。

 

 

●業者は実在せず、特定できないケースが多い

みずからの意思で贈与契約を締結した以上、両当事者は、その契約に拘束されます。なので、今回のケースでいえば、業者はメールの受信者に対して、500万円を支払う義務があり、受信者は500万円全額を請求する権利があることになります。悪質な業者が記載された所在地に実在しない場合も多く、駆逐するまでに至らないのが実情のようです。

 

 

今回のように、業者が実在して特定できる場合は、当選金の支払い請求をしてみるのは正当行為かも知れません。業者によっては資力がないことが多く、和解で解決することになる場合もあります。今回のブログ投稿者のように、100万円で和解できたのは珍しいケースといえるそうです。いずれにせよ、今回のケースのような訴訟は、悪質な業者に衝撃を与えたことは間違いないと思います。

引用元https://www.bengo4.com/shohishahigai/1082/n_4394/

 

 

贈与とは

 

贈与について、民法では「当事者の一方が自己の財産を、無償で相手方に与える意思表示をして、相手方が受諾することによって、その効力を生ずる契約である」と定めています。例えば、Aさんが自分の財産である宝石や現金を、Bさんにあげますよといい、Bさんが、それを了解したときに贈与の契約が結ばれたことになります。この時、AさんとBさんが相手に自分の意思を伝えることを、”意思表示”と呼んでいます。一方だけの意思表示だけで、お互いの合意がなければ贈与としては成り立ちません。

 

 

「本人訴訟」のメリット・デメリット

 

人間の生活に関係する紛争を解決する訴訟を「民事訴訟」と言いますが、この民事訴訟は刑事訴訟と違い、弁護士を立てずに本人自身で訴訟を行う「本人訴訟」をすることができます。日本では本人訴訟は頻繁に行われており、最高裁まで本人訴訟で戦い、勝訴した前例もあります。

 

 

●メリット

本人訴訟のメリットとしては、弁護士費用を節約できる利点があります。日本の民事訴訟では、弁護士を立てずに本人訴訟をすることが可能です。ただし、本人訴訟のために適切な訴訟追行ができず、本来勝てるはずの訴訟で負けてしまっては、かえって損失が多くなることもあります。

 

 

●デメリット

民事訴訟では、当事者が必要な主張・立証をしなかった場合、裁判所が職権で判断してくれることはなく、内容も専門的ですので、本人訴訟で必要な主張・立証活動を出来なかった時は、本人の訴訟技術の稚拙さのために敗訴するおそれが生じます。極めて簡易な法律関係で、請求額が少なければ、本人訴訟という選択肢もありますが、請求額が一定以上の場合は、本人訴訟でうまく訴訟できなかったために、敗訴してかえって多額の損を被ることは避けて於いた方が無難だと思います。

 

 

 


 

 

私も以前迷惑メールに悩まされた一人です。一通のマクドナルドに似せたメールを開いた後から一時間で200通の迷惑メールが毎日届きました。中には、ブログで話題になったよう500万円当選しましたと言う内容のメールも数多・・ノイローゼ気味になってしまい知り合いの弁護士に相談しましたが、実際に金銭トラブルの被害に遭っているのであれば対処できるけれど、迷惑メールだけであれば出来ませんとの答えでした。この方のように本人訴訟として進められた証で100万円で和解出来たのは珍しいケースだと思いますが、悪質な業者を排除するには一つの大きな行動だと思いました。

(キュレーター:remon)

 

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