高齢者ドライバー

高齢者ドライバー

「私の父にも免許返したらって言ってるんです。でも、もうすぐ75歳だというのに、渋ってるんです。」 「ウチの母も、買い物の足がないと困るって嫌がってるの。」 「親父は身分証明書がなくなってしまうから困るって言ってるよ。」 と、問題を身近に感じている人は多いのではないでしょうか。高齢者ドライバーの免許返納について。みなさんはどうお考えですか?

 

 

高齢者の運転感覚を体験した人から

 

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あるテレビ番組のレポーターが、高齢者体験スーツを着て自動車教習所内で運転し、高齢者の運転の危うさを体験しました。視野が狭くなるメガネをかけ、耳栓をして運転したレポーターは、方向転換する際に脱輪し、「何が不安って、音がほとんど聞こえないこと。音の大切さが分かった」と言っていました。専門家と問題点について語り「高齢者の方には、何歳になったらもう一度試験を受けて、条件付の免許証が交付されるなど、期限や条件付きの免許証にするのがいいかなと思う」と、一定の年齢になったタイミングで再試験をする免許交付プランを提案していました。

 

公表されたデータから

 

警察庁によると、2015年に発生した交通死亡事故のうち、75歳以上が過失の重い「第1当事者」となったのは458件。この10年で全体の事故件数が減少傾向にある中、75歳以上が占める割合は7・4%から12・8%に上昇しています。
2005年12月末の75歳以上の運転免許保有者数が236万5533人だったのに対し、15年には477万9968人とほぼ倍増しているので、必ずしも高齢ドライバー1人当たりの「死亡事故率」が急上昇しているわけではなく、高齢者の人数が増えているのに比例して、事故の件数が上がっているという計算です。

しかし、能力的に事故を起こしやすい年齢層が厚くなっているわけですから、交通事故に対する懸念材料となっているのは事実です。

 

 

高齢者ドライバーの抱えるリスク

 

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本人が気がつかないうちに老化は進んでいて、耳も聞こえる音域が狭まっていたり、目も気がつかないうちに高齢者のほとんどがなると言われる白内障などになっていて見えづらくなっているものです。また、緑内障は視野が狭まる病気ですが、なっていることに気がついていない人が大半で、罹患率(りかんりつ)は「年齢とともに上昇し40歳代では2 %であるが70歳代になると10 %を越える 」(2004年・日本緑内障学会)と言われています。

衰えるのは目や耳の感覚や能力だけではなく、とっさの判断ができにくくなっていたり、瞬時にハンドルを切らなくてはならないのに身体がついて行かなかったり、知らず知らずのうちに道路の左側に寄って走ってしまうなどの癖に気づかなかったりします。どんなに本人が気をつけていると言っても、知覚や感覚、記憶力、判断能力や身体能力に衰えが生じていることに薄々気がづいている人もいらっしゃることでしょう。

 

 

 

運転免許証の自主返納

 

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免許の一部取り消しをすることもできますが、返納して全部取り消しをする時、あるいは返納後5年以内に申請を出せば、『運転経歴証明書』 を発行してもらえます。(手数料がかかります)

 

運転経歴証明書は

金融機関等において本人確認書類として有効なものと定められています。

運転経歴証明書を提示することにより、県によっては高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟企業等からサービスや特典を受けることができます。

手続きは都道府県免許センターや運転免許試験場、一部の警察署で行っています。

 

 

 

 


高齢者が免許証を自主返納するということは、その方の人生の上でとても大きな決断をされたということです。免許証を持っているということで年齢に対して、まだまだ自分はいけるという自信や誇り、安心感を保っていらしたりすることもあるようです。また、返納することで生活上の不便が生じることもありますので、ご家族や周囲の方は温かく見守り、サポートを忘れずにいたいものですね。

(キュレーター:SILVIA)

 

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SILVIA

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夫と2男子の4人家族。昼は会社でワーキングレディ、夜は学びを求めてネットの住人。好きな作家は池波正太郎。好きな作品は「鬼平犯科帳」。勧善懲悪で今日もスッキリ!

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