結婚14年になるK氏は45歳・会社員。妻42歳・子ども2人(男13歳・女10歳)の4人家族。妻は、結婚してから専業主婦でしたが、1年ほど前から知人が経営する会社でフルタイムの事務の仕事をしています。K氏は帰宅が遅く、平日は家事や育児などに参加できていません。そんなある日、妻が突然キレ、すごい剣幕で「離婚してほしい」と言われました。ずっとまじめに家族のためを思って働いてきたのに、なぜこんな仕打ちを受けなければいけないのかとK氏には理解ができません。
妻が離婚をしたいほど怒っている理由
「あなたは仕事さえしていれば家族が幸せだと思っている」 「子どもが小さい頃は何度も病院を行ったり来たりして大変だった。そんな時もあなたは“仕事なんだからしかたない”と言って会社の飲み会を優先していた。」 「あなたは、“育児や家事は妻の仕事”という考えのため私は精神的につらい」 「過去に何度も、子どもの塾のことや、家事の分担について相談をもちかけたが聞いてくれなかった」 「あなたは自分のことしか見えていない」とK氏の妻は言います。

妻の怒り、そのほとんどが 「わかってくれない」 「認めてくれない」 という感情からくる怒りなのです。
夫が 「妻の理由なき怒り」 ととらえてしまうのはなぜか
夫が妻の怒りを 「理由なき怒り」 ととらえてしまう心理について考えてみると、まず、「男は、察しない生き物である」 ということです。男は、仕事のこと以外は鈍感なのです。そのため、妻が真剣に悩んでいることに関しても 「ただの愚痴」 としかとらえていない人も少なくありません。
日本人男性は、今まで追いかけていた女性が 「結婚」 という制度によって自分のモノになると、その安心感からか細かな配慮をすることを怠り、仕事を優先するようになります。そのため、妻や家庭に対しての意識が鈍くなりがちなのです。
仕事熱心なことに越したことはありませんが、「仕事を優先する」というマインドこそ、妻の理由なき怒りに直結しやすいので注意が必要です。要するに、夫と妻とでは、怒りのポイントや、重要だと感じるポイントが違うということです。
夫が気づかない「妻が怒っている本当の理由」
男性は鈍感です。妻の怒りのポイントに気づけない夫たちは、K氏のように 「突然、妻に離婚したいと言われた」 というケースの他、「妻が子どもを連れて家を出て行ってしまいました」 「妻の浮気が発覚しました」 など、妻が一大決心をして動きだしてから、ようやくことの重大さに気がつくのです。
妻の怒りのポイントを知ることが 「妻の理由なき怒り」 を鎮める第一歩であり、もっといえば妻の怒りが怒りに変わる前の段階、つまり 「不安」 の段階で気づくことができれば突然の爆発を回避できるでしょう。
K氏はその後、夫婦問題カウンセラーの「修復プログラム」を受け、妻の怒っている理由に気づくことができ、なんとか夫婦関係を改善したということです。
引用元 Yahoo!ニュース
どうして 夫は妻の怒っている理由をわかってくれないのか、ナルホドとわかった気がします。夫たちは本当に鈍感な生き物で、結婚するとそばにいるのが当たり前になってしまい、妻への関心も薄れてきて、「仕事」 という大義名分の名のもとに、どんどん鈍くなってしまうのですね。夫にわかってもらうことも必要ですけど、妻の方も、内面も外面も自分磨きを怠ることなく、いつまでも関心を持ち続けてもらえるよう努力はしなくてはいけませんね。
(キュレーター:SILVIA)