博多駅前の道路陥没、犠牲者ゼロの対応に評価
自主的な交通規制のわずか5分後に穴
11月8日、福岡市の博多駅前で、地下鉄の工事中に道路が崩落した事故。深さ15メートルもの巨大な穴があいたにも関わらず、巻き込まれた人はいなかった。早朝とはいえ、九州の玄関口である博多駅の目と鼻の先だ。人通りがまったくない地域ではない。現場では、何があったのか。
通報の5分後に崩落
福岡市交通局によると、現場で実施されていたのは「地下鉄七隈線」の延伸工事。
この交通規制を実施したのは、現場のとっさの判断だった可能性が高い。
市交通局の担当者は「県警の到着を待てずに、工事関係者が車を使って規制をした可能性があります」と話す。
一部のメディアは、通報を受けた博多署が交通規制をしたと報じているが、実際は、現場の迅速な対応が人命を救ったともいえる状況だった。
博多駅前の道路30m陥没、大量の水流入 地下鉄工事中
8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区のJR博多駅前の市道2カ所が縦約10メートル、横約15メートルにわたって陥没した。穴は徐々に広がり、計5車線の道幅いっぱいの約30メートル四方、深さ約15メートルになった。現場は地下鉄延伸のための工事中。穴には水が激しく流れ込んでいて穴がさらに広がる可能性がある。市は、周辺のビル10棟に避難勧告を出した。市は掘削が陥没の原因となったことを認め、謝罪した。
付近では一時、ガス漏れもあり、警察が一帯を通行止めにし、火を使わないよう呼びかけた。最大で周辺の800戸が停電した。
福岡市交通局によると、現場は市営地下鉄七隈(ななくま)線延伸工事の「博多駅(仮称)工区」部分のトンネル掘削中で、深さ約25メートルの地中を掘り進めていた。午前5時ごろ、現場に地下水が流れ込んできたため作業を中断。約10分後に道路上を交通規制して点検をしていたところ、路面の崩落が始まったという。
引用元 http://www.asahi.com/articles/ASJC82Q11JC8TIPE002.html
近くのホテルに泊まっていた ロンブー・田村淳さんのツイート
泊まってるホテルの近くの道路が陥没したようです…ゲガ人がなくて良かったですが…被害が拡がらないか心配です。 pic.twitter.com/d4338ZTu4Z
— 田村淳 (@atsushilonboo) 2016年11月8日
穴の埋め戻し作業の第一段階は9日夜に終了。福岡市は14日には現場の道路の通行を再開させたいとしている。建設工事現場では常に「KY=危険予知」を心掛けるよう求められているが、今回はKYが功を奏した典型的な例だと言える。何はともあれ、人的被害が出なかったのは本当に不幸中の幸いだった。
≪キュレーター:SILVIA≫