「ネコノミクス」考

「ネコノミクス」考

平成29年度の大学入試センター試験で、「外国語」のうち英語を受験した生徒から「猫」「にゃーん!」などのコメントが寄せられ、早くも受験生の話題になっています。センター試験の問題には毎年のように教科・科目に関わらず世相を反映した時事ネタが盛り込まれていることが多く、今年、英語の問題で扱われたというのは、映画「君の名は。」を彷彿とさせる入れ替わりをテーマにした話で、人間と猫が取り扱われており、流行りの「ネコノミクス」を反映した問題となっているようにもとれるそうです。

 

 

ネコノミクスとは

 

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猫が生み出す経済効果を指す造語です。お察しの通り、安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」にひっかけ、経済が低迷する中でも猫に関連するビジネスが盛況で、大きな経済効果をもたらしていることを表現しています。
例にとると、猫カフェや猫駅長、猫船長、猫が多く生息する日本各地の離島「猫島」のブームに始まり、猫をテーマにしたテレビ番組や「ねこあつめ」などのスマホゲーム、書籍、雑貨、猫を対象とした保険やペットホテル、ペット葬儀など、好況に沸く観光・産業事例がたくさんあります。
きっかけとなったのは、2016年の2月に、関西大学の宮本勝浩名誉教授が「ネコノミクスの経済効果」を発表したことといわれます。
近年の猫ブームがもたらす経済効果を計算し、その額は2015年の一年間で約 2 兆 3,162 億円だそうです!

 

 

猫ブームは景気の不安材料?

 

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2016年は猫のスマホゲーム『ねこあつめ』がヒットしたほか、猫をテーマにした映画や出版物が続々発表されたり、猫をフィーチャーしたY!mobileのCMシリーズが話題を集めるなど、「ネコノミクス」なる猫ブームが到来したのは心配な要素だという見方もあります。

というのも、猫ブームは社会が癒しを求めている時期に訪れることが多く、景気のもたつきを示すからです。

1981年・・・一世を風靡した「なめ猫」 ⇒ 景気後退局面だった

2007年・・・猫が土鍋の中で身を丸くして眠る動画「ねこ鍋」が話題に ⇒ 耐震偽装問題などが景気に冷水を浴びせ、それまで続いていた景気拡張が最終局面入りした時期だった

2016年・・・熊本地震や台風ラッシュなど自然災害も多く、日本人のこころに大きな影を落とした

このように、ひとびとが癒しを求めて、こころが猫にフォーカスしていくのは景気の不安材料だとするエコノミストの見方もあるようなのです。

 

 

一年間で猫にかかる費用

 

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猫と暮らすと、年間でどのくらいの費用がかかるのでしょう。
ペット総研の調査によると、年間平均支出は、13万3098円。月平均で1万1091円。
その内訳は、フードやおやつ34.1%、トイレ用品13.9%、その他用品12.4%、治療費やワクチンなどの医療費が14.1%、ホテル・シッター3.6%、ペット保険21.9%。

全体の3割近くの方が、猫に掛ける費用が「増えている」と回答しています。
増加したのは、おやつ、トイレ用品、治療費以外の医療費、ホテル・シッター代・保険。
基本的なご飯やペット用品は減少傾向になっていますが、ちょっと贅沢なおやつや予防のための医療費など、猫の生活のクオリティを向上させる部分に使うお金が増えています。
猫への愛情が経済を動かしているのだと思います。

 

 


 

猫は人々の心に癒しを与えてくれます。お金儲けの道具という感覚で扱うのは言語道断です。招き猫の由来は、1852年項、浅草花川戸に住んでいた老婆が貧しさゆえに愛猫を手放しましたが、夢枕にその猫が現れ、「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言ったので、その猫の姿の人形を今戸焼(今戸人形)の焼き物にして浅草神社(三社様)鳥居横で売ったところ、たちまち評判になったというそうです。猫から癒しの恩恵を受けている私たちは、この可愛い隣人を大切にしなくてはなりませんね。

(キュレーター:SILVIA)

 

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SILVIA

SILVIA

夫と2男子の4人家族。昼は会社でワーキングレディ、夜は学びを求めてネットの住人。好きな作家は池波正太郎。好きな作品は「鬼平犯科帳」。勧善懲悪で今日もスッキリ!

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