「老人ポスト」 共倒れにならないために

「老人ポスト」 共倒れにならないために

2017年も明け、『団塊の世代』(1947~49年生まれ)が75歳以降の後期高齢者となる2025年は、わずか数年後に迫っています。 それにより医療費と社会保障費の爆発的な増加と、医療・介護環境の逼迫(ひっぱく)が予想されます。 この状況を「2025年問題」と呼びます。ところが非正規労働者が増え、高齢者を支える側の若者世代が貧困であったり、経済的な余裕がない場合が少なくありません。

 

 

支える世代の貧困

 

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2年前、埼玉県で認知症の81歳の母と、病気で働けなくなった74歳の父の自殺を手助けしたとして、三女(47)が殺人と自殺ほう助の罪に問われる事件がありました。
三女は事件当時は母親の介護を続けていて無職。家族3人は父親の月収18万円の新聞配達で暮らしていました。 ところが、父親が病気で働けなくなり退職。 一家は事件の数日前に生活保護を申請したものの、将来を悲観し、「心中しよう」という父の提案に同意して、3人が車ごと川の流れに入っていきました。 そして三女だけが生き残り、裁判所で懲役4年の判決を受けました。

 

 

現代の「うば捨て」=「老人ポスト」

 

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ある日、数日前まで誰かの介護を受けていたと思われる認知症の高齢男性が公園で見つかりました。NPOが「山田太郎さん」と仮の名前を付けて保護し、施設に引き継ぎました。
川崎市の病院の前で見つかった男性には「川崎一郎さん」と名付けました。山田さんも、川崎さんも2人とも置き去りにされたのでしょう。介護してきた家族が、とうとう高齢者を背負い切れなくなり、最終手段に出たということです。公園や病院、役所前などが「老人ポスト」化されているのです。

 

 

「老人ポスト」をあちこちに作らないために

 

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今でさえ、高齢者の18%は貧困状態で、16.8%は貯蓄ゼロ世帯です。高齢者と若者世代が共倒れしかねない社会が始まろうとしている今、お互いを支え合う新たな仕組みを作らないと、あちこちに「老人ポスト」がタケノコのようにできてしまうことになるかもしれません。

介護保険は社会で高齢者を介護する仕組みですが、様々な理由で、今も介護を背負い込む家族はたくさんいます。そこで経済的、精神的に追い詰められたら危機的な事態です。絶対にお年寄りを路上、戸外に放置するようなことはしないでください。なので、覚えておくことをお勧めします。各自治体の窓口やNPOに相談すれば保護して、必要な支援を受けることが出来ます。一旦、高齢者を保護して頂いている間に、ご自分の経済を立て直しましょう。 

 

 

 


 

 

先日、友人が倒れてしまいました。 彼女は母ひとり、娘ひとり離れて住んでいました。 そんな母親がケガで入院すると、実は認知症が進んでいることがわかり、病院のソーシャルワーカーの御膳立てでグループホームに入所が決まりました。 小さな会社に勤め、所得が少ない彼女は母親の健康状態や入院費用、入所審査に通るか、決まった後も費用の問題から母親の住まいの片付け・・・一人で抱えることの心労が重なりました。 介護は誰もが抱える問題です。 先送りせず、一度じっくり自分に当てはめ、考えてみたいと思います。

(キュレーター:SILVIA)

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SILVIA

SILVIA

夫と2男子の4人家族。昼は会社でワーキングレディ、夜は学びを求めてネットの住人。好きな作家は池波正太郎。好きな作品は「鬼平犯科帳」。勧善懲悪で今日もスッキリ!

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