カミングアウトした思い

 

3月8日は、世界的規模で行われる女性への差別撤廃と女性の地位向上を訴える日、「国際女性デー」です。レズビアンであることを公表している元タカラジェンヌの東小雪さんはLGBTで悩む人には「諦めず、違和感を持ち続けて」、性暴力被害に苦しむ人へは「あなたは悪くない」と話します。

 

 

世の中には女性差別がある

 


高校2年生で自分がレズビアンだと気づいて、「結婚もできないし子どもも持てない。親不孝だ」と思いました。自分が育った土地では女の子は結婚して子どもを産む、それしか無いと思っていたからです。LGBTの活動をするようになってフェミニズムに出会い、「男の人も女の人も平等なんだ。世の中には女性差別があるんだ」と知りました。差別のある環境で育ったのに、染みついていたから分からなかった。

学ぶ中で言葉を見つけたことが、生きる力になったと思います。

 

 

多様な生き方があるんです

 



女性には「結婚しなきゃ」とか「子どもを産まなきゃ」といったような縛りがたくさんあるように思います。異性愛の女性から「レズビアンカップルは自由でいいね」と言われることもあります。結婚も出産も含めて、多様な生き方があることを知ってもらえたらな、って思います。

本を読んだりつらいことを経験したりする中で「もやもやの答えはここにあったんだ」と感じ、生きやすくなりました。だから、もやもやを感じている女の子たちも「仕方がない」と諦めず、違和感を持ち続けてほしい。
社会や法律は必ず良くなっていくと思います。でも、今はまだ、普通に生きていきたいと思ったら闘わないといけない環境がある。いつも全力で闘わなくてもいいから、声を上げられるときには上げてほしい。諦めないことが大事だと思います。

女性が働きづらいのも、同性婚ができないのも、性被害にあうのも、仕方がないことではないのだから。

 

 

性被害者の方へ「あなたは悪くない」

 

私は小さい頃、父親から性虐待を受けていました。でも記憶にふたをしていたので覚えていなかった。
23~24歳ごろは、うつで苦しみました。動悸(どうき)がしたり悪夢を見たりして眠れない日々が続くのに、理由が分からない。お薬を飲むとますます精神状態が悪くなるので、本当につらかったですね。「1分1秒、生きているのがこんなにつらいのに、どうやって生きればいいの?」と感じていた。

カウンセリングを受け、性虐待に遭っていた記憶を取り戻しました。パートナーに支えられて治療を受け、カオスのような日々から回復して、いまは生きていて幸せです。

いま、苦しんでいる人は、どんなに絶望的な状況であっても、死なないでほしい。

2014年に実名で被害を告白した本を出しました。反響はすごかった。講演に行くと「私も被害を受けていた」とか「あれは性被害だと言っていいんだ」という方がたくさんいらっしゃいました。

性暴力は、被害者の生きる力さえ奪ってしまう暴力なので、被害者が訴えていくのはすごく大変なことです。さらに、男性中心社会の中でタブー視されがちです。実際に被害がたくさん起こっていることを知ってもらわないと、と思うし、被害者には「あなたは悪くないよ」と伝えたいです。

引用元 Yahoo!ニュース

 

 

 


東小雪さんは2013年東京ディズニーシーで同性挙式をした初のカップルとなったり、2015年に施行された渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例に基づいて発行される「パートナーシップ証明書」を申請し、第1号証明書を受理された方です。もし、LGBTや性暴力で苦しむことがあったらぜひ一度、東小雪さんのブログや著書に触れてみてください。きっと勇気が湧いてくることでしょう。

(キュレーター:SILVIA)

 

最新情報をチェック!