今年も新年から大河ドラマがスタートしましたね。柴咲コウ主演、『おんな城主 直虎』。直虎の幼少の頃の名を「おとわ」といいます。おとわは命を狙われて逃亡中のいいなずけ、亀之丞との「約束」を守るため、誰とも結婚できないようにと出家します。柴咲コウさんの尼僧姿がとっても凛々しいこと!
尼僧になれる!1日尼修行
仏門は意外と門戸が開かれていて、全国各地で修行体験のできるお寺があります。煩悩まみれの40歳。不惑を迎えたとはいえ、いまだに欲はつきず悩んでばかり。もっと心穏やかな日々を過ごせないだろうか。そんなとき、京都のお寺の尼僧体験は、座禅や写経を体験できる「プチ修行」が人気と聞きつけました。
現世を離れ、自己を見つめ直すとき、そこに自と光がみえてきます
“ 悩める女性たちに強く生きる力を持ってもらおうと始めた「一日尼僧修行」。尼僧姿に身を包み、日ごろの雑念を捨てて修行すれば、清浄な気持ちになって、明日への希望が湧いてきます。尼僧姿に身を包み静かなお堂にて日常とは違う一日を過ごしてみてください。
と、ご案内くださるのは、京都にある、川崎大師 京都別院笠原寺さん。
尼僧体験は次のように行われます
足香(心身精浄)
白衣に着替えて「これから仏様に帰依します」という気持ちを込めて心身を清める足香(そっこう)真言を唱えながら香炉をまたぎます
おかみそり
実際には剃りませんが、頭髪に剃刀をあて俗世間と区切りをつける。おかみそりの儀式です
念珠の作成
法衣をつけて修行で使用する念珠を、自ら作成します。
瞑想・礼拝
瞑想と礼拝を行い、精神統一することにより雑念を取り除き、清らな心で、仏様に礼拝を行ないます。
昼食
仏教では食事も修行の1つと考えます。心を込めて調理された 精進料理を有難くいただき、心身を養います。
四国88ヶ所参拝
お大師さまが開かれました、四国88ヶ所のご本尊さまをお祀りしています。手を合わせて、修行の成就を祈ります。
読経・法話
経本をいただき読経の後、法話を聞きます。現代社会の中でいかに生きていくか、仏教の歴史、お釈迦さま、弘法大師の教えが説かれます。
厄除のお護摩祈祷参列
成満の証・法名授与
厄除お護摩祈祷に参列し、成満の証、法名をいただきます。自分だけに着けられた法名は仏様と縁を結んだ証です。
1日尼僧修行のできるお寺
京都市山科区の川崎大師京都別院笠原寺(りゅうげんじ)(真言宗)は1980年から、尼僧体験を受け付けています。開山主の故・笠原政江さんが、仏教を身近に感じてもらおうと思いつき、一日で終わる気軽さからか、多い時で約20人が全国から訪れるほどの人気。
法衣を羽織り、袈裟(けさ)をつけ、念珠を持ち、ずきんをかぶって頭髪を隠すと、見た目はすっかり「尼僧」。ちょっとコスプレ気分?尼僧の服にあこがれて、ここに来る女性も多いというのもうなずけます。
どうでしょう?1日尼僧体験。ご紹介した川崎大師京都別院笠原寺のほかにも、各地で体験を受け入れてくださるお寺はたくさんあるようです。1日の短い修行ですから、何か悟りを得られるとまでは行かないにしても、今の自分を見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。
(キュレーター:SILVIA)