新生活が始まる春、新しい土地での生活や新しい部署への移動の人もいると思います。初詣ぐらいしか参拝しないな~とか、変わらぬ毎日を過ごしている人も心機一転、神社参りをしてみませんか?
そもそも神社って何するところ?
春の芽吹きという名をもつ日本橋の「芽吹稲荷」は新しい仕事や生活をスタートさせる人たちにとっては縁起の良い神社として知られています。私を含め多くの人は神社はお願い事をする場所だと思っていますが、本来は神様に「誓いを立てる場所」なのかもしれません。
自分の夢や目標を立ててそれに向かって努力すると誓い、見守ってくださいとお願いをすれば、神様との約束、自分との約束になりますよね。これからお世話になる、もしくはいつもお世話になっている氏神様に、人にはなかなか言いづらい夢や目標を氏神様の前で誓ってみるのはいかがでしょうか。
成功した人が神社に行く理由
神社には、健康祈願、合格祈願、家内安全、商売繁盛等々いろんな想いをもってお参りに行きますよね。実は時代をさかのぼった天下人、武将から政治家まで成功してきた人たちには神社参りをしている共通点があるようです。
武田信玄は「諏訪大社」、織田信長は「熱田神宮」、徳川家康においては「鹿島神社」や「石清八幡宮」、政治家では小泉純一郎は地元の「走水神社」現在の総理、安倍晋三も「磐(いわ)神社」を信仰しているようです。
なかでも松下幸之助は関東大震災で焼けてしまった「神田明神」の、神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐ御門の神をまつる門を寄付したり、他にも私財を投じた成功者もいるそうです。
そもそも日本人は目に見えない自分の力ではどうにもできない事に神様が宿ると考えられていて自然や動物たちを信仰していました。そこから天照大神など国を作った神を崇めるようになりのちに天下人を祀っていき、神社に行くとそのパワーを全身で授けられ、成功するということのようです。
正しい参拝方法とマナーを知ろう
<参拝のしかた>
①鳥居をくぐる前に衣服を直し、会釈をしてから境内に入ります。
➁参道の中央は神様が通る道なので中央は避け、端をゆっくり歩きます。
③手水舎で、右手でヒシャクを持ちまずは左手から清め、ヒシャクを持ち替え右手を清めます。再度右手に持ち直して左手で水を口に含みます。もう一度左手に水をかけてから、持ってる柄に水を流してすべてを清め、ヒシャクを伏せて置き場に戻します。
④神様の前にきたら軽く会釈をし、お賽銭を入れてから鈴を鳴らし「二礼二拍手一礼」をしたあとに軽く会釈をして戻ります。
⑤帰るときも参道中央は避けて歩き、鳥居の前で会釈をしてから鳥居をでます。
「二礼二拍手一礼」には諸説ありますが、それぞれに意味があります。お賽銭には昔からの「おひねり」の名残があり私欲を捨てることからも、お賽銭を入れることで心のモヤを祓うという意味があるそうです。鈴を鳴らして神様を呼び、二礼することで神様に敬意を払います。
そして二拍手をするときは右手を少しずらして叩くのだそうですが、それは神様と人がまだ一体になっていない状態。二度打つことで神様を招き、その後指先まで合わせることで神様と人が一体となり、祈願をこめて神の力をいただくことだとも言われてるようです。
たくさんの出会いと別れの季節ですが、新たなスタートの時でもありますね。今までの悪い縁はスパッと切り、良い縁をとりこむためにも、ここは心機一転、ぜひ家の近くや会社近くの氏神様にお参りをしてみましょう。それだけで心晴れやかに、いい風が吹いてくるのではないでしょうか。神社参りおすすめです!
(キュレーター:rikako)