ダイエットの敵と思われていた脂質も、最近では人体に欠かせない大事な栄養素だという認識も増えてきてオイルの種類も豊富になりましたよね。エゴマオイル、アマニオイル、ココナッツオイル等々、多くの人が知る身体によいと言われる食用油ですが、一言でオイルと言っても実は効能や性質が異なるので、必ずしも今の自分に役立っているのとは限らないのだそうです。自分にはどんなオイルが必要なのかオイルの効能を知っていきましょう。
オイルの働きとは?
そもそもオイルとは体にとってどんな働きをしてくれているのでしょうか?オイルは私たちのエネルギー源であるのと同時に、細胞膜を構成している物質でもあります。体を構成している細胞が形成されるのににオイルがなければその形になることすらできません。しかもオイルは身体の免疫機能の働きにも関わっているそうで、いかに重要なものなのかが分かります。
また、含まれる脂肪酸によって機能が変わってくるため、どのオイルが飛びぬけて良いと言うことでもなさそうです。不足しているものを適切に補っていくという考え方のもとどんなオイルが必要なのかを見ていきます。とはいっても摂りすぎるのは体に良くないことは知っての通りです。日本人の摂取カロリーは第二次世界大戦直後の摂取カロリーを下回っているので、カロリーを気にしたダイエットはそれほど重要にはなっていませんが、オイルの種類や食事の栄養バランスを考えてみましょう。
必須脂肪酸の種類と効果とは?
オイルの種類もたくさんあり過ぎて一体どれを選べばいいのかわからなくなってしまいますがオイルも機能の違う3つの種類に分けることができます。最近よく耳にするのが「オメガ3・6・9脂肪酸」ですがこれらの必須脂肪酸にはどのような働きがあるのでしょうか。
【オメガ3系オイル】・・・一般的には脂肪になりにくいといわれダイエットに効果的と言われているようで、また炎症を抑制する作用があり、免疫系が働きすぎるのを防止する作用があります。
【オメガ6系オイル】・・・血液をサラサラにしてくれ肥満防止や生活習慣病予防効果に期待され、他にも炎症促進作用があり、免疫機能を働かせるのに役立ちます。
【オメガ9系オイル】・・・血液中の悪玉コレステロールの減少や胃酸の分泌をコントロールをし、胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ働きがあるそうで、また美肌やダイエット効果も期待されているようです。
現代では外食なども含めて私たちは、オメガ6系が多く摂取されているといわれています。免疫促進があるといわれるオメガ6ですが摂りすぎれば免疫が過剰に働きあちこちで炎症が起こってしまいます。それを抑えるのがオメガ3です。しかしこれもバランスが必要でオメガ6が少なすぎると、免疫機能が働かなくなってしまうということが起きてくるので、それぞれに一長一短あるといったところで、バランスが大切になってきます。
必須脂肪酸別ではどんなオイルがあるの?
オメガ3系・・・亜麻仁油・えごま油・しそ油・サチャインチオイル・カメリナ油・いわし・あじ・カツオ・マグロ・さけなど・青魚
オメガ6系・・・ごま油・コーン油・サラダ油・ひまわり油・紅花油など。
オメガ9系・・・オリーブ油・キャノラー油・マカダミアナッツ・大豆油・アーモンドバター・アボガドオイル・米油・オリーブオイル
魚料理離れもあり、オメガ3系が不足しているといわれていますが、オメガ3系は熱に弱く酸化しやすい油なので、加熱調理は避け、サラダやドレッシングなどに使い早めに使い切るのがよいそうで、逆に酸化しにくいオメガ9系は加熱料理にも向いていて使いやすいオイルなんだです。自宅のオイルを確認し、普段どんなものが多いのか、そして何が足りていないのかをチェックしてバランスを考えて上手に摂取していくとよいですね!
(キュレーター:rikako)